更新日 2024年06月28日
新型コロナウイルス感染症の影響により、入院をすると面会が制限されてしまうこともあり、住み慣れた自宅で最期のときを迎えたいという希望を叶えるために在宅療養を選択する人が増えています。
もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて、前もって考え、繰り返し話し合い、共有する取組を「人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)」と呼びます。
あなたの心身の状態に応じて、かかりつけ医等からあなたや家族等へ、適切な情報の提供と説明がなされることが重要です。
あなたは、人生の最期をどこで、どのように迎えたいと思いますか?
最期をどこで迎えたいか
約3割の方が自宅で最期を迎えたいと思っています。一方で「わからない」「無回答」の方も約3割います。
出典:東京都北区「北区地域包括ケア推進計画」策定のためのアンケート調査(令和4年12月)
人生の最終段階における医療について家族と話し合ったことがあるか
人生の最期の過ごし方について、家族と話し合ったことがある方の割合は、約4割にとどまっています。
出典:東京都北区「北区地域包括ケア推進計画」策定のためのアンケート調査(令和4年12月)
考えてみましょう
これまでの自分の人生を振り返り、これからどうしたいか、自分らしい生き方やしめくくり方について、あらためて考えてみましょう。
- 自分はどんなことを大事にしてきたか、大事にしたいか
- これからどのように暮らしていきたいか
- 最期はどこで、どのように迎えたいか
- どのような場面で、どのような医療を望むか、望まないか
- いざというときに救急車を呼ぶか など
書き留めておきましょう
考えたことや話し合ったことを、ノートなどに書き留めておきましょう。万一、意思を示せない状況になったときに、周囲の人たちがあなたの思いを知ったり、確認したりできる手がかりとなります。
話し合いましょう
高齢になったり認知症になったりしたときや、事故などで意識を失ったときなど、ご自身の意思を示せなくなると、家族など身近な人たちが重要な決定をしなければならないこともあります。最期まで自分らしく過ごすため、身近な人たちの負担を減らすためにも、あらかじめ話し合い、思いを共有することが大切です。身近な信頼できる人と、考えたことについて話し合ってみましょう。
- 何らかの理由で自分の意思が示せなくなったとき、どうしたいか、どうしてほしいか、どのような医療を受けたいか、受けたくないか など
思い・考えを整理するために
人生の最期の過ごし方やもしものときに伝えておきたいこと、知っておいてほしい情報などを考え、書き記すための「エンディングノート」といった冊子などもあります。上手に活用しながら、いざという時に備えておきましょう。
思いや考えは、状況などによって変化するものです。いつでも書き直してかまいません。節目ごとに見直しましょう。